方向と長さを与えて直線を引いていく形式のグラフィックスをタートル・グラフィックスという。タートル・グラフィックスはLOGOや UCSD Pascalで有名になったもので、△形のカーソルをタートル(亀)にみたて、この亀に方向と長さを指定して作画していくというものである。

p5.jsのグラフィックスにはタートルグラフィックスの機能はないので、ライブラリturtle.jsを作り、これを利用する。このライブラリの基本は、現在位置から現在角の方向に長さlの直線を描くmove(l)と現在角をa°回転するturn(a)である。

タートルグラフィックスを使えば多角形、渦巻模様、幾何学模様などが容易に描ける。また8章 で示すリカーシブグラフィックを描く際にも有効である。