02-02 変数

変数とは?

プログラムで数字や文字をとっておきたいとき、「変数(へんすう)」を使います。
Scratchで「スコア」という変数を作ったことがある人もいるかもしれませんね。
p5.jsでも同じように、名前をつけて変数を作ることができます。

let score;

変数を作ることを「宣言(せんげん)」といいます。そして、変数に数値や文字を入れることを代入と言います。変数を使うときにはその名前で呼び出します。

let name;        // 宣言(箱を作る)
name = "Pasocafe"; // 代入(中に入れる)
print(name);     // 使う(中身を見る)
📌 ワンポイント
最初から値を入れながら作ることもできます:
let name = “Pasocafe”;

変数を使った演算

以前、数の計算だけをするプログラムを作りました。

function setup() {
  print(10 + 3);
  print(10 - 3);
  print(10 * 3);
  print(10 / 3);
}

このように書いても動きますが、あとで数字を変えたいときは、たくさんの場所を直さないといけません。
そこで、変数を使うと便利になります。

function setup() {
  let a = 10;
  let b = 3;
  print(a + b);
  print(a - b);
  print(a * b);
  print(a / b);
}

もし「10と3ではなく、20と2にしたい」と思ったら、変数aとbの部分だけ変えればOKです。
変数を使わない場合、全部で8か所を直す必要がありますが、変数を使っていれば2か所だけで済みます。

prompt入力

変数の内容はプログラムの中で代入を行うことで変更することもできますが、ユーザーからの入力を代入することもできます。これはScratchの「○○○と聞いて待つ」というブロックと同じものです。

function setup() {
  let name;
  name = prompt("名前を入力してください");
  print("良く来た!勇者" + name + "よ!");
}

promptの注意点

prompt()で入力された値は文字として扱われます。

let a = prompt("数値を入力してください"); // 3を入力したとすると
print(2 * a); // 結果:23(文字として「2」と「3」がくっついている)

数値として扱いたい場合は、Number()を使いましょう。Numberは引数で渡された文字列を数値に変換して返します。これを型変換(かたへんかん)と呼びます。

let a = Number(prompt("数値を入力してください")); // 3を入力したとすると
print(2 * a); // 結果:6

練習問題2-2-1

変数a、bにユーザーから入力した値を格納し、aとbの四則演算の結果をプロンプトに表示するプログラムを作りなさい。

結果例

aに10、bに4が入力された場合の結果例

10 + 4 = 14 
10 - 4 = 6 
10 * 4 = 40 
10 / 4 = 2.5 

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