02-03 型

型とは?

プログラムで扱うデータには「型(かた)」があります。型とは、データの種類や性質を表すものです。
例えば:

  • 数字(1, 2, 3…)
  • 文字(”Hello”, “こんにちは”…)
  • 真偽値(true, false)
    これらはそれぞれ異なる型のデータです。

JavaScriptの基本的な型

JavaScriptには以下のような基本的な型があります:

数値型(Number)

整数や小数を表します。

let age = 20;        // 整数
let height = 170.5;  // 小数
let pi = 3.14159;    // 小数

文字列型(String)

文字や文章を表します。ダブルクォート(”)またはシングルクォート(’)で囲みます。

let name = "Pasocafe";
let message = 'こんにちは';
let address = "東京都渋谷区";

その他の型

JavaScriptには他にも便利な型があります。例えば:

  • 真偽型(Boolean): 「真(true)」または「偽(false)」の2つの値だけを持つ型です。let isGameOver = false;のように使います。
  • 配列型(Array): 複数の値をまとめて扱う型です。[1, 2, 3]のように角括弧で囲みます。Scratchではリストとして登場しました。
  • オブジェクト型(Object): 関連するデータをまとめて扱う型です。{name: "勇者", hp: 100}のように中括弧で囲みます。
    これらの型については、後の章で詳しく学びます。

型変換

ある型のデータを別の型に変換することを「型変換(かたへんかん)」といいます。

文字列への変換

String()関数を使います。

let num = 42;
let str = String(num);
print(str);  // "42"

数値への変換

Number()関数を使います。

let str = "42";
let num = Number(str);
print(num);  // 42

練習問題2-3-1

以下のプログラムを実行して、文字列から数値への変換の挙動を調べてみましょう。

function setup() {
  // 実験1: 数字のみの文字列
  let str1 = "123";
  print("実験1: " + str1 + " → " + Number(str1));

  // 実験2: 数字と文字が混在する文字列
  let str2 = "123abc";
  print("実験2: " + str2 + " → " + Number(str2));

  // 実験3: 文字のみの文字列
  let str3 = "abc";
  print("実験3: " + str3 + " → " + Number(str3));

  // 実験4: 小数を含む文字列
  let str4 = "12.34";
  print("実験4: " + str4 + " → " + Number(str4));
}

このプログラムを実行して、以下のことを考えてみましょう:

  1. 数字のみの文字列(”123″)は正しく数値に変換されますか?
  2. 数字と文字が混在する文字列(”123abc”)はどうなりますか?
  3. 文字のみの文字列(”abc”)はどうなりますか?
  4. 小数を含む文字列(”12.34″)は正しく数値に変換されますか?
    結果を観察して、Number()関数の特徴をまとめてみましょう。
    まとめは、記事下部のコメント機能を使って回答して下さい。

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