プログラムは何らかの処理を行い、結果を出力します。
Scratchの場合
Scratchではスクリプトエリアに作成したプログラムが動作すると、ステージエリアに結果が表示されました。

Scratchの画面
p5.jsの場合
一方、p5.jsではスクリプトエリア(コード)に作成したプログラムの結果を、キャンバスやコンソールなどに出力することができます。

p5.jsの画面
- キャンバスは、Scratchのステージエリアに似ていて、画像や図形、文字などを描画するための場所です。プログラムが作り上げた成果物を視覚的に見ることができます。
- コンソールは、文字のみを表示するための場所です。これはプログラムを作っている途中で、変数の中身や座標などの動きを確認する「デバッグ作業」に役立ちます。プログラムがうまく動いているかどうかを確かめるための「道具」として覚えておきましょう。
例題 1-6-1
次のコードを実行して、キャンバスとコンソールへの出力の違いを確認しましょう。
function setup() {
// キャンバスへの出力
createCanvas(400, 200);
background(220); // 背景色を設定
textSize(32); // 文字サイズを設定
fill(0, 102, 153); // 文字色を設定
text("キャンバスの文字", 50, 100); // 文字列と位置を指定して描画
// コンソールへの出力
console.log("コンソールの文字"); // 文字列を指定して描画(出力)
}