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文部科学省が推進する「プログラミング的思考」という言葉が一人歩きし、単なる論理パズルや座学で鍛えられるものと誤解されがちです。しかし、本当にプログラミング的思考を身につけるには、実際にプログラムを書き、試行錯誤する経験が不可欠です。
これをサッカーの戦術に例えてみましょう。
ルールを知ること=座学での論理トレーニング
サッカーのルールや戦術を本で学ぶことは、確かに重要です。しかし、それだけでは試合で活躍することはできません。戦術理論を知っているだけでは、実際の試合での判断力やプレイの精度は向上しません。
ドリブル・パスの基礎練習=Scratchなどの基礎的なプログラミング
基礎的なスキルとしてドリブルやパスの練習をするように、Scratchなどのビジュアルプログラミングで基本的な論理の流れを学ぶことは重要です。しかし、個々のスキルを磨いただけでは、試合で勝てるわけではありません。
試合に出る=実際にコードを書いて開発する
実戦経験なしに、戦術を理解したつもりになっても、実際の試合では何もできません。これは、p5.jsやUnityを使った実際の開発経験に相当します。
サッカーでは、相手と対峙した時に多くのテクニックを持っているほど、より柔軟な対応が可能になります。同様に、p5.jsなどを通じてさまざまなプログラムを作ってきた知識の豊富さは、実際の開発において強力な武器になります。また、試合の中で戦術を理解し、適切なプレーを選ぶ力は、アルゴリズム設計やデバッグの場面においても必要不可欠です。選択肢を持ち、状況に応じた適切な判断を下せるかどうかが、勝敗を左右します。
実際にコードを書かなければ、プログラミング的思考は育たない
プログラミング的思考を育てるには、実際にコードを書き、試行錯誤することが不可欠です。サッカーと同じように、基礎練習だけではなく、実際の試合に出る経験がなければ、本当の意味での思考力は身につかないのです。
Scratchからp5.js、そしてUnityへとステップアップすることで、論理的思考・問題解決力・共同作業の力が実践的に育ちます。単なる座学ではなく、実際のプログラミングを通じて「試合経験」を積ませることこそが、本当の「プログラミング的思考」を鍛える道なのです。