forを使ったループ処理

for文のおさらい

「ループ処理」とは、同じ手順を繰り返す処理のことです。「反復処理」や「繰り返し処理」とも言われます。これだけでは分かりづらいので具体例で見てみましょう。

STEP1

「Hello rukka!」という文字列を10回コンソールに表示してください。
(ループ処理は使わない)

print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")
print("Hello rukka!")

ただ、同じものを10回書くのは無駄だし、面倒くさい・・・。
しかも問題が10回ならいいですが、100回にしてください、1000回にしてください…となると
かなり大変そうです。
そこでループ処理の登場です。

STEP2

ループ処理の基本形、for inを使います。以下のとおり短いコードで10回表示させることが可能です。

for i in range(10):
    print("Hello rukka!")

forとinのあいだにあるiは「カウンタ変数」と言って、何回出力したかを数えるための変数です。iやjを使うことが多いですが、決まりはありません。

上記のような書き方の場合、iは0からカウントをスタートします。そのためカウントが10になる(0、1、2、3……9)まで「Hello rukka!」を出力します。

for カウンタ変数 in 繰り返す範囲:
 繰り返す処理

forを使えば、繰り返す回数が変わっても柔軟に対応できます。

繰り返す範囲(繰り返したい回数)を指定するrange関数については次で説明します。

STEP3

range関数

range関数を使って繰り返し回数を制御することができます。

例1:

range(10)と記述すると、0から9まで10回繰り返す。
for i in range(10):
    print("Hello rukka!")

以下のように記述することで、開始・終了の値を指定することも可能です。

例2:

range(6, 11)と記述すると、6から10まで繰り返す。
for i in range(6, 11):
    print("Hello rukka!")

このコードを実行すると、以下のとおり「Hello rukka!」は5回出力されます。

出力結果:

Hello rukka!
Hello rukka!
Hello rukka!
Hello rukka!
Hello rukka!